第1章 他人なんか、もう信じない

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 黒いパンツ。いや、パンティか。それを見せている事も気が付かず、俺にアプローチをかける女子高校生。 かれこれ、もう15分はシカトを続けているが、全く諦めた様子はない。 「猫ちゃん。また来るからね。そこで待っててね」  女子高校生は、ようやく諦め、俺の前から立ち去った。 やれやれ、いくら俺がハーフだからと粘り過ぎだろう。 学生は勉強をするのが仕事だと言うのに。 受験勉強は、時給に換算すると1時間に3万。 俺に使った時間があれば、香水の一つでも買えた。 今時珍しく、石鹸と、シャンプーの匂いしかしない女子高校生。
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