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「大東館は陸上部は強いか?」
「まあ、県大会には何人か出場は
してますけど……」
「じゃあ、陸上部の練習に参加。
体力が無きゃ野球出来ない。分か
った? 先生には頼んでおくから
準備だ準備!」
「は、はい……」
麻生はそう言って校舎内へ消えて
いった。
(絶対にブーイングを食らうだろ
うな……)
八王子は部員に事情を話すと、予
想通りの回答が部員から帰ってき
た。
「え~、マジかよ……」
「大会近いのに、何やらせんだよ
ー!」
とは言ったものの、結局は陸上部
の練習に参加。
2時間後……
「ど、どんだけだよ……」
「3000メートル5本なんて、
いかれてるにも程があるぜ」
完全にダウンし、寝そべって倒れ
込んでいる部員たち。そこに麻生
が現れた。
「お前らそんな体力無いのか?」
「監督もやったらどうすか?」
「あ~、昔はやったやった。5本
とか生ぬるいぜ。10本はやらさ
れたからな」
「えっ……?」
これには陸上部の部員も血相を変
えている。
「ま、今日はこれでいいや。いつ
も通り練習始めて~」
麻生の指示で、ようやく野球が始
まった。
「てか、練習あるの?」
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