第2章 目指す先

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「いらっしゃい! 野球部軍団! いつものでいいかい?」 「ああ、いつものでいいよ!」 「いつもありがとう」 「お礼なんて、カビくせーじゃね ~かよ!」 「水クサイでしょ、おっちゃん」 「餃子食べる前にカビクサいはき ついな~」 「それは失敬!」 『わははは!!』 大三元のおっちゃんはとにかくい い人で、慕われいた。しかし少し ケチで全くオマケもしてくれない ので、学生たちの悩みだ。 が、大東館の学生には大東館餃子 というメニューがあり、6個20 0円の安さで餃子は絶品。大三元 の人気の理由はこれだ。 「お待ち、美味しい餃子だ! 残 すなよ!」 『いただきま~す』 バクバクと食う2年生4人組。練 習でお腹が空いていたのですぐに 平らげてしまった。そして腹を休 めながら、話題は麻生の話へ。 「今回の監督、どう思う?」 「イケメンのくせにエグいことす るよな~」 「陸部の長距離についていけって ムチャクチャだよ」 「まあ、どういう監督か分かるの はこれからかな?」 「そうだな。ちょっと期待してみ るか!」
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