第2章 目指す先

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「2時間ぶっ通しボール回し開始 !」 「えっ?」  湯河原が言ったことにビックリ して、投げようとしたボールを思 わず落とす二本松。 「まじめに言ってるの?」 「それ以外何かある?」 「いや……」 結局2時間ぶっ通し、地獄のボー ル回しが始まった。 「あ~あ、まだまだ余裕!」 と、30分経過。 「ちょっと疲れたかな?」 と、1時間経過。 「…………」 喋る元気も無く1時間半経過。 そして、待望の2時間が経った。 「2時間経ったよー!」 湯河原の元気な声だけがグランド に響いただけでかなり静かだ。 それもそのはず、部員のほとんど が倒れ込んだ。 「ハンパね~……」
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