第2章 目指す先

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大三元を出た四人は目の前の公園 でたむろしてるいた。と、一人の 若い女性が表れた。 「あの~……。大東館の野球部の 皆さんですよね?」 突然の問いかけにビックリして清 川さんに一途な一関以外の三人は 固まった。誰が見ても綺麗だった のだ。 「はい、そうですけど、何か?」 「やっぱり! いつもたかちゃん がお世話になってます!」 『たかちゃん……?』 「貴明の母です。六日町貴明」 『えっー!』 四人は周りを気にせず絶叫。女子 大生にも見えなくもない若い女性 に唖然とする。 「六日町の……?」 「はい、明日、試合見に行くので 頑張って下さい!」 と言って、さっさと帰ってしまっ た。 「綺麗な人だったな……」 「でも……」 「たかちゃんって……」 『はっ、はっ、はっ!!』 しばらく全員むせて倒れた。まだ そんなあだ名で呼ばれているのか と、おかしくて四人は堪らなかっ たのだ。 「明日、六日町に会ったら、から かってやろうぜ」 「おう!」 翌日は金沢港戦。横浜大東館野球 部は、公式戦初試合をどのような 戦いをするのか?
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