接触

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ある日、俺はある駅の改札口に、友達と18時に逢う約束をしていた。俺は1時間早く付いてしまい、駅のベンチで電車の中で読んでいた新聞の残りを読んで時間を稼ぐつもりだったけど、15分で全部読み切り、時間が思ったより余り、駅ビルに、「新作のCDを見よう!」と思いついた。この行動が、T.N(友達)を巻き込む事件になるとは、全然思わなかった。それから駅の改札を出て、すぐ右に有る直通のエスカレ-タ-で2Fに登った。駅ビルの中には、2本登りのエスカレ-タ-が有り、改札から出て、俺の乗った直通と、駅ビル1Fから売り場の中を少し歩いて中心にあるメインのエスカレ-タ-である。 この2本のエスカレ-タが、天国か地獄かの選択と成り!俺は、地獄に向かうエレベ-タ-に乗り、恐ろしい暗黒の世界に進んで行ったのである。 2Fに着いてエレベ-タ-を降りた時、綺麗な女性が俺に話しかけて来た! 「あの-、今キャンペンをしているんですけど?アンケ-トに答えてくれませんか?素敵なプレゼントが当たりますよ!」と言われ、俺は時間もつぶせるし、綺麗な女性と話も出来て、「一石二鳥」と思い、「友達と待ち合わせた時間に間に合うまでなら」と答えたら「いいですよ」と、にこにこと綺麗な女性は答えた! それから、エレベ-タ-の隣の某宝石店のカウンタ-に案内されて、俺は座りアンケ-ト用紙を書いた!アンケ-トの内容は、宝石のクロスワ-ド、名前、住所、誕生日、電話番号、ここまではよくあるアンケ-トの内容で有る、変わっていた質問が、給料でいつも何を買いますか?だった。(この質問が、相手の一番知りたい質問だった事が、後で解ったのである。) アンケ-トを書き終えたら、次の用紙を持って来て、俺に見せる前に綺麗な女性が、「好きな歌手はいる?オススメが有ったら教えて?」と言って来たので俺は、「バンドならスタ-リンとかラフィンノイズとかゼルダがオススメだよ!」と教えたら、困った顔つきで「そんなにいいの?紙に書いて、聴いて見るから」と言い出した!パブで飲んでいる気分だった。 そんな話を10分くらしてたら、「もう一枚書いて欲しいアンケ-トが有るんだけど書いてくれるでしょ?」と、もう短時間で友達に成った話し方である。 俺もまだ時間が有ったし、まだ断る理由が無いので、「いいよ」と言った!
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