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放課後…バルエルはフィアリアの前に正座していた。
「なぁ……フィアリア」
「なんだ、バルエル。そんなにもじもじして乙女チックにしてもキモいだけだぞ?」
「いや、それはいいんだけどさ、質問が……」
「質問か?何だ、言ってみろ」
教室の誰のだか知らん机にドカッと腰かけ、足を組む。
そこにレクサスがヒョコヒョコやって来た。
「……ごめん、続けて」
レクサスはまたもやヒョコヒョコと教室を出て行こうとするが、首根っこをフィアリアに掴まれた。
「待て…何を続ければいいんだ私は」
「え……、だって今フィアリアがバルエルをどMに調教するために足を舐めさせようとしてたんじゃ……」
「違わいッ」
レクサスからは疑いと軽蔑の眼差しがじとーッと突き刺さってくる。
「レクサス違ぇよ。オレは質問を聞いてもらってただけだ」
この言葉に二人は驚く。
「バル……、お前がそんな真面目なこと言うなんて……」
「てっきり『フィアリア様ぁ、オレをペットにしてくださいぃ……ハァハァ』とか言うと思ってたぞ?」
「オレって何なの?ねぇ?」
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