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んーやっぱりおいしい。お母さんの料理はいつもすごいと思う。 もっきゅもっきゅ、ごくごく、もっきゅも…ぶべべー。 薊が何かを吐いた。 吐き続けている。 赤い。 ――血?! 「あざみ!」 お父さんが救急車を呼んでいる。 お母さんは電話線を抜いている。 え? お母さんがお父さんに何かした。嫌がってるよ。そんなことしたらお父さん痛いよ。お母さんやめてよ。お父さん死んじゃう。 「ごめんね、古美留」 衝撃が走った。 う、そ…だよね あはは、私の胸から包丁が生えてる。 あははははは熱い熱いよ痛いよお母さんやめてよもう――――
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