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『神楽ぁ――!先に、お風呂入っちゃいなさいっ』
『はぁ―い!』
私、桐谷 神楽。只今青春真っ盛りの高校1年生。
今私はお母さんに言われ、着替えを持ってお風呂に向かっている所。
脱衣場で衣服を脱ぎ、浴室へと足を踏み入れる。
パシャン。
私は、一通り身体を洗い終え、湯槽に体を沈めた。
そして、白くこもった湯気を出すべく、冬も近づく寒い時期に私はなんの迷いもなく窓を開けた。
その時だった――。
ヒラヒラと、一枚の真っ赤な封筒らしき物が、花びらの如く私の居るお風呂めがけて降ってきた。
『?』
すかさず、その手紙を自分の手で挟む。
パシッ。
この時、私は何故か凄く嫌な予感がした。
…そう、もの凄――く嫌な予感が。
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