始まる非日常

6/6
前へ
/575ページ
次へ
 そこには『生徒会執行部雑務』と銘打ってあり、そして細々と色々な仕事が書かれていた。  僕は顔をあげる。 「えーと、君達『補佐部』って知ってる?」  ほさぶ?知らない? 「知ってる。執行部をサポートする事を目的とした団体だろ」  え?知ってるの? 「そう。で、君達には会長直属の様々な仕事、その紙に書いてあるやつとかをやってほしいんだけど」 「俺は別にいいぜ。やることなくて暇だったからな」  なるほど。  まぁ僕もフットサル部に入ってるけど活動は少ない。 「僕もいいよ」 「言ったね」  ニヤリと笑う明星君。なんか黒い危ないものを含んだ笑みだ。 「じゃあ君達には明日の19:00までに学園内にあるある部屋からデータディスクを持って来て会長に手渡してね」 「それは俺……」 「僕達を試すんだね」 「悪いね。これも毎年の恒例行事でさ……」  なんの悪びれもなく言う明星君。 「さて、安全の保証の何もないこのゲームを始めようか」  はい?安全の保証なし?聞いてないよ!! 「いいぜ。やってやろうじゃん」  ちょ遊馬君? 「じゃあゲームスタート!!」
/575ページ

最初のコメントを投稿しよう!

172人が本棚に入れています
本棚に追加