第四話 やらないよりやって後悔しろと言うが、その通りだ!

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「…………」 「…………」 朝の職員室で、俺と担任の涼子先生は黙って見つめ合っていた。 別に愛を確かめ合っているのではなく、俺の報告に涼子先生が絶句しているだけだった。 「……すまんが神山、もう一度言って貰えるか?」 いつもの禁煙パイポをガリガリ噛みながら、涼子先生は頭を抱えた。 「昨日親に捨てられたので、生活費を稼ぐ為にアルバイトの許可を下さい」 「…………」 出来るだけ分かりやすく説明したつもりだったけど、涼子先生はまた絶句してしまった。 涼子先生が戻って来るまで、昨日如何ように俺があの戦場を切り抜けたかご覧下さい。 ※※※ この危機的状況を回避する為に俺がとった行動は、まず神楽からの電話を切る事から始まった。 神楽からの電話を切り、ケータイの電源も落としておく。 次に春魅の背中を押して玄関までエスコートして、「また明日!」と爽やかに笑って送り出した。すぐ近くに少佐がいる事も確認したが、確かにいたので容赦無く玄関に鍵をかける。 あとはゆっくり風呂に入って明日に備えれば……。 「コラ」 絶妙なタイミングで足を引っ掛けられ、うつ伏せに転倒した俺の背中にあかりが乗ってきた。
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