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あの時からずっとぎこちなく笑っていたけど。こんなにも自然に笑うようになった。
そう思うと俺も自然に笑えた。
「ねえ。……もう花火終わってるわよ?」
ナキリの一言に、はっと我に返る。……確かに、空にはもう満天の星達しか存在しない。花火が消えてしまった夜空はどこか物寂しかったけど。
やっぱり自然の光の方がずっと綺麗だと思う。
「ね。写真、撮らない?」
「……そうだな」
俺は頷いて携帯の撮影モードを起動して、セルフタイマーにした。
幸せなひと夏の想い出が、シャッターと共に切り取られた。
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