第二話 ~オカルトなんて大好きだっ!~Side 真琴

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そのためにはやっぱりホームルームを何とか早く終わらせないといけないよね。 よおし……。 あたしは職員室にひとっ走りして、配布物を教室へ持って行くことにした。 なんとしてもっ!ナイトソウルを買いに行くんだからっ! そんな決意を胸に秘めて、あたしはまた廊下を走る。 【某時刻 教室】 「佐紀!今日日直だよね?配布物、持ってきたよ!」 あたしはぜえぜえ息を切らせながら配布物を教卓に置いた。 「あ、真琴ありがと……」 「さあさあさあ!座って座って!早くホームルーム終わらせるよ!」 あたしはいつも通り厳しく注意して、全員席に座らせた。 あたしは自分の都合で人を急がせるのが嫌いなんだ。 だからあたしはいつだって注意する。自分に甘い人間になりたくないからね。  
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