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長い授業と短い部活が終わり、いつもの帰路につく。
「ねぇ、ソーマ」
「なに?どうしたのハルカ」
「本当に宇宙人みたいなんだってね」
・・・またそれか、でもハルカは正当な意見を言うだろうな。
いや、言ってほしい『宇宙人なんていない、何かの間違いだって』
でも、現実は違った。
「宇宙人・・・映画みたいに私達殺されちゃうのかな・・・?」
・・・そんな心配・・・してたの?
「殺されるぅ?ないない!もしそうだとしたら俺が命がけで守ってやるって!心配するな!」
「・・・そう、だよね。大丈夫だよね。・・・って何言ってるんだろ、おかしいね、私。」
「そうそう、いらん心配しなくていいって!たぶん何かの間違いだよ!」
「そうよね、そんなすぐには分からないものね!」
・・・そうだよ!・・・って、そういいたかった。
でも、言わせてくれなかった。
いつもの帰り道。
大通りにでる曲がり道。
この曲がり道はいつも変な感じがしてた。
でも、今日はいままで以上に、嫌な感じがした。
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