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俺は答えられなかった…。
声が出なかった。
雪菜『ごめん…』
優也『…』
雪菜『最後のお願い、聞いてくれる?』
優也『何?』
雪菜『太陽のいっぱい当たる場所に行きたい。』
優也『太陽?』
そうだ、こいつはいっつもこの四角い部屋で窓からの少しの光しか見えなかったんだ。
正直に言うと見れなかったんだ。
優也『いいょ』
雪菜『ホント?』
ここ何年か見せた事のない可愛い雪菜の笑顔が見えた。
―次の日―
あの笑顔をもっと輝かせたくて次の日すぐ行動することにした。
その日は雪菜の最後の太陽となるのを知っていたのか、雲一つない青空が広がっていた…
優也『準備出来た?』
雪菜『うんっ♪』
色々悩んだ結果まだ俺たちが小さいころ母親によく連れてきてもらった公園に行く事にした。
優也『行こぅ!』
雪菜『やっぱり外は気持ちいね!!』
優也『うん!』
一緒に2人で並んで外をあるいたのは何年ぶりだろう…
雪菜の顔は俺が今まで見た何よりも、そして誰よりも輝いていた。
このまま雪菜が治るんだって信じたかった。
けれど雪菜が望んだ時間ももぅ終わりになってしまった…
雪菜『今日ゎ楽しかった。私このまま治りそうな気がしてきたょ。』
俺は何も言えなかった…
雪菜『死ななぃょね…大丈夫だょね…』
優也『………』
雪菜『なーんてね☆』
とゆうと雪菜はにこっと笑ってその場に崩れ落ちた…
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