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喧嘩祭りはなおも続く。
俺は、巻き込まれないように料理を皿にわけ、飲みものを片手に隅の方で終わるのを待っていた。
―――早く帰りたい。
なんか、友達とか作る雰囲気じゃねぇし…。
「なぁ、何退屈そうな顔してんだ?お前???」
いきなり真っ正面から声が響いた。
前をゆっくりと見やる。
そこには、金髪の堀の深い顔立ちをした美青年。
身長は俺よりデカイ。
180くらいか…???
「なぁ、そんなつまんねぇわけ???」
声をかけてくる相手を無視しつつ自分の考えにふける。
俺、髪黒いから弱いやつとか思われたのかな…?
それとも身長…?
160しかねぇしな…。
まぁ、最近の悩みは身長だけなんだけど…。
あぁ、本当に今日は最悪かも……。
「なぁ、聞いてる?
てか、無視すんなよ?」
相手の男は俺の肩を掴んできた。
―――こういうのウザイ。
力が軽く込められており、少し痛かった。
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