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「「…………。」」
食事をしながら体育館内を歩き回る俺。無言でついてくる金髪野郎。
なんか、ヒヨコが親鳥についてく感じ。
―――実際は俺のが小さいんだけどな…。
「あんた、いつまでついてくるつもり?」
クルッと金髪野郎の方を向いて問いてみる。
「…お前が、俺の質問に答えたら考えてもいい。」
お互い睨み合いながらの会話は、回りの空気を冷たくしていた。
ある意味では、彼等の話し合い(?)が勃発している喧嘩の中でも一番に酷いことを本人達は気づかない。
「なんだよ、質問って?」
少しなげやりな気持ちで、織八は男を見据えた。
「お前、北中の咲々 織八だろ???」
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