立場逆転

6/7
前へ
/180ページ
次へ
またしてもシンデレラの血管がキレ、顔には青筋がたっています。 「おい……」 ドスの聞いた低い声でシンデレラがネズミだった馬、馬だった手綱引き、犬だったエスコート役を睨みつけると、彼らはピタリと動くのを止め、シンデレラを見ました。 「てめぇら状況分かってやってんのか??ああ??」 シンデレラがそういうとネズミたちは体をビクッと震わせました。 シンデレラは一人一人の目をじっと見ます。 彼らはシンデレラから目を反らしません。いえ、反らしたくても反らせないのです。 なぜ??ってその瞬間何があるから分からないからですよ。 誰も一言もしゃべらず、ただただ時間のみが過ぎます。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1266人が本棚に入れています
本棚に追加