白面金毛九尾の狐

出会う狐

今日は祖父の三回忌。

俺がまだ中２だった三年前、今日の様に暑い夏の日に祖父は亡くなった。

祖父はよく離れに籠り、書を書いたり、読書をしたりし、一人で居る事を好む少々変わった人だったようだ。

そんな祖父に可愛がられ、幼い頃からよく離れに出入りをしていた。

祖父が居なくなってからは俺以外の人間は此処へは寄り付きもしない。

主人を失った今は、俺だけのお気に入りの場所だ。

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