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ふわり薫る頬を紅色へ染め
真白に光る柔肌に黄金の衣を纏い
漆黒の髪を五月の風にたなびかせ
琥珀色の瞳に遠き明日を映した
だのに何故貴方は逝くのですか
もう二度とわたくしは
悦楽を説く哥など詠わぬと云うに
貴方程のおなごが
わたくし如きに
ぷらとにっくらぶを貫いてくださった
わたくしも貴方を愛していると
星の数程言ったと云うに
誰しも叶え得ぬことを
わたくしに御見せくださると
わたくしだけには御見せくださると
あれ程仰っておられたと云うに
願はくは
愛しい貴方の御隣に
月が消えても陽が沈んでも
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