…踏切

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…踏切

今、君が立つその踏切… 彼があまりにも無謀な行為で命を亡くした場所。 君がいつも、誰も通らなくなったこの時間に、そっと花を置いて行く姿を、僕等は見かけています。 もう彼は、小さな箱に入って迎えに来た両親と一緒に遠く離れた故郷に帰ったんでしょ? だから、最後の足跡が残るこの場所で彼の幻を見つめているんでしょ? その幻が消えるまで、一体どれくらいの時間が掛かるでしょう。静かに新しい一歩を踏み出す時、もう君の姿も、ここで幻になるんでしょう。そうなる事を祈ります。
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