73人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
いつもの散歩道はこの姿じゃ歩けず、見知った道をひたすら走った。
僕を振り返り、見てくる人々は、みな驚いた顔をしている。
そんなに僕はみんなと違うのか?
異質な存在なのか?
わけもわからずに走り続ける。
不意に感じた足の痛みに、僕は走るのをやめた。
立ち止まって、自分の足を眺める。
そこには、あちこち擦りむいたあとや、切り傷が無数にできていて、赤くなっている。
あ…僕は…
自覚すると痛み出した足。
最初のコメントを投稿しよう!