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普段なら、肉球に守られていたそれは、今は無防備で、保護するものもない。
当然傷つき、痛みを伴う。
痛いよ…
ご主人様…
ご主人様に近付きたくて、同じ人間になるのを望んだ。
だけど周りからは理解されず、いつもご飯をくれる優しい“お母さん”でさえ僕がわからない。
世界中でただひとりになったような感覚に囚[トラワ]われ、孤独が僕を襲う。
こんなに淋しい気持ちになるのなら、僕は望まなかっただろうか。
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