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艶々[ツヤツヤ]の漆黒の毛を撫でてやりながら、私は微笑した。
「ん?どうしたのシャロン…あ!わかったぁ、これかな?」
抱っこしたまま立ち上がり、机にかけてある鞄から小さな袋を取り出す。
それはさっき作ったばかりの新作クッキーだ。
シャロンは私の手元をキョトンとした顔で凝視している
「これはね、今日の部活で作ったクッキーだよ~」
語りかけるようにシャロンに話しかける。
シャロンは、首だけ動かすようにして、袋と私を交互に見ている。
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