73人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
だから、私は気づかなかった。
今日が満月の夜だということも、彼が自分にキスしたことも、そして…思い出せない大事な事も…。
全部の出来事が奇跡を引き寄せたなんて、夢の中にいる私には、知るすべもなかった…。
―*―
うぅ…ん……
まぶしー…
まぶたに光を感じて、意識が浮上してきた。
朝が苦手な私は、そこから起きるまでにまた時間を要する。
だけど、なんだか今日はいつもの朝と違う気がした。
最初のコメントを投稿しよう!