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男の子は、ゆっくりだけど、でもはっきりとした口調で言った。   「…シャロンだよ…」   と。 不安は的中し、困惑の中男の子を見つめる。 見つめ返してくる瞳は、期待と不安が入り混じったように揺れていた。   「ほんとのほんとに…シャロン?」   こくんとうなずき男の子はニコッと笑った。 その笑顔に一瞬怯むも、認めたくない一心で男の子を見る。
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