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僕もなんだか背筋をちゃんとしてみた。 言っている意味がわからずに、“彼”の次の言葉を待つ。   「お前が…似てるんだよ。俺の大事な妹分の飼い猫に」   「!!!」   ばれてる? ぼくが誰か…知ってていってる??   目線をはずせない。 へびに睨まれた蛙のように固まった。 心臓がどくどくと脈打ち、かいたことのない汗が頬を伝う。 自分の中身は猫で、思考も猫で、難しいことはわからない。
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