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考え始めたら、悲しくなってきた。
悪い考えがとめどなく溢れてきて、暗くなってくる。
どうしていいかわからず、うるうるしてきた僕に、貴浩はふうっとため息をついた。
僕はそれにびくっとして、肩を震わす。
「怖がるなよ…別にとって食いやしないし。な?」
どこまでもやさしい…。
太陽みたいな人で。
到底僕なんかがかなうはずがない。
溶けかかった氷の浮かんだココアを口にいれ、こくんと飲み下す。
からからに乾いた喉が少し潤って、ぼくは小さく息をつき決心を固める。
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