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突然立ち止まった貴浩に、おもいきりぶつかる。 小走りしていたので、しこたま鼻をぶつけてしまった。 潰れる!! 僕の鼻小さいのに!!! 立ち止まった原因を知るべく、涙目を擦りながら、貴浩の背中からひょこっと顔を覗かせる。 貴浩の視線の先には、“けいたいでんわ”の相手がいて、しかもそれは僕のよく知ってる人。 「ご、ご主人さま…」 いつもの元気な雰囲気はどこにもなく、ひたすら悲壮感が漂っていた。
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