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髪は乱れて、目は赤く腫[ハ]れぼったい。
僕が目に入ったのか、ご主人さまはさらに驚愕する。
「たかにぃ~なんで!?なんでなのぉ…?」
泣きじゃくるご主人さまは、貴浩の胸をぽんぽん叩く。
何に対して“なんで”なのかわからず、それを繰り返し呟く彼女を茫然[ボウゼン]と見つめる。
僕を見たご主人さまはあきらかに拒絶の色を滲[ニジ]ませた。
また…無視なんだ…
どこかここではない場所へ消えてしまいたい。
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