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い、痛い…   見知った貴浩の部屋で、僕はご主人さまと向かいあい、“せいざ”をしていた。 やったことのないそれは、足を圧迫し、時間がたつにつれ、ジンジンとしてくる。 沈黙がもうずっと続いている。 誰も口を開かない。 何か声を発したら、壊れてしまいそうな張り詰めた空間。 貴浩は飲み物を取りにキッチンへ行っている。 ご主人さまとふたりきり。 息が苦しい。   何故、僕を避けるの? 何故、何も言ってくれないの?  
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