73人が本棚に入れています
本棚に追加
貴浩が戻ってきてからは、居づらい雰囲気は多少なくなった。
真剣に聞く姿勢は、相手の警戒心をゆっくりと取り外していく。
タイミングよく打たれる相槌は、話のリズムを立て、より話しやすくさせていた。
「ねえ…あなた…やっぱり…」
ご主人さまが僕を見る。
ずっと避けていたのに、今はしっかりと僕を見ている。
「…シャロン…なの?」
声が震えてた。
現実との狭間[ハザマ]で気持ちが揺れ動いているのが垣間[カイマ]見える。
最初のコメントを投稿しよう!