7/15
前へ
/95ページ
次へ
予想していたのか、それとも、彼には気にすることのほどでもない事なのか、ご主人さまに語りかける。   「たかにぃ…。朝ね、起きたらね、そのシャロンがいたの」   「うん」   「私ね、最初気付かなくてね、だけど“シャロン”は猫なのよ?」   強調するのは猫であるということ。 非現実的を受け入れられないこと。 ご主人さまはそう思っている。   「…そうだな」   貴浩は優しくご主人さまの頭を撫でる。
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加