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僕の声に二人が一斉にこちらを向く。 しっかりとした意思を伝えるように、震えそうな手をきゅっと握り締める。   「僕は…ご主人さまと話がしたくて!だから、ずっとこうやって話せることを願ってたんですっ」   二人はちゃんと僕を見てくれている。 だから、僕はたくさん喋った。   「ずっとずっと…僕が拾われてから、ご主人さまと会えて、一緒にいられて…すごく嬉しくて…」   「シャロンっ!」  
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