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不意にそれまで身動きしなかったご主人さまが、僕を抱きしめた。
「!!!」
ギュッと。
強い力で。
苦しいぐらいに。
「ごめんね、シャロン…あなたのこと考えてなかった…っ、そうだよね、シャロンはシャロンだよね?」
僕を抱きしめたまま、優しく髪を梳[ス]いてくれる。
ごめんね、とずっと背中をさすってくれる。
体の中がほんのりと温かくなって、幸せな気持ちでいっぱいになった。
やっと…お話できた!
ご主人さま…
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