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しばらく3人で喋って、百合子とみどりは帰って行った。
今からバイトに行っても、間に合わない。
あたしは、パパに事情を話して休みをもらった。
先生に連絡しようか悩んだ。
でも、先に兄貴に電話する事にした。
『もしもし?兄貴?』
「美優か?英二が美優が電話に出ないって心配してたぞ?」
『うん………てか、いつ連絡先交換したの!?』
「美優が風呂入ってる時。
俺と英二、めっちゃ仲良しだからさ☆」
『ふ―ん…』
「事情は聞いた。とりあえず連絡してやれ?」
『分かったよ、じゃあね』
一方的に電話を切った。
電話したい…
でも、何回も電話シカトしちゃったから
電話しづらい。
そんな事を考えていると、玄関の方からチャイムが聞こえた。
玄関を開けると…
玄関先に、愛しい人の姿が…
『先生!!!!』
「…」
先生の顔が怖い。
怒ってるよね…
『せん…せ?』
先生は、無言のままあたしの手を引っ張り、家の中に入ってきた。
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