抱く―――いだく

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眠りから覚めた きみを待っているのは 温かく包む手のひら胸の中 風はやわらかく 頬をなでていくよ 午後の日射し避け ゆっくり背伸びする きみは悩みなんて       ないんだろうな 居心地のいい場所 求めて渡り歩いて 抱きしめてくれる人を探して 泣いて甘えている ぬくもり、ただそれだけを 今夜は何処行くの? きみがみつけたところ 僕の膝の上 優しく抱いてあげる 眠るきみがいて 動けない僕がいる 起こしちゃダメと 釘さす胸の中 外は日も高く じっとしているのは ちょっともったいない いっしょに出掛けよう きみは大きな目を       キラキラさせて 期待だらけの視線 今日はきみのあしあと たどって時々抱いてくれる人 捜しに行こうかな やきもち、ただそれだけで 今夜は帰るかな? 窓を開けているから 僕が眠ったあと そうっと忍んでおいで
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