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「さぁて、おじさん」
少女はそう呟き始めた。
「ここは何処で、おじさんがどうして此処にいるのかってわかる?」
少女の見た目は制服を着ているから背格好からしても女子高生位であろう。
対して、おじさんとよばれている男はいかにも甘い汁を吸って生きてきたような肥満の身体と値段だけが高そうな服装で、手足をベルトとネクタイで縛られ、口は猿轡をされている。
「あ、そっかぁ。おじさん猿轡噛まされててしゃべれないんだっけ。誰がやったんだろ~?あ、おじさんがやったのかな?器用だねー。自分からそんなことするなんて、おじさんって実はすっごいマゾヒスト?きゃーマジきもーい」
勿論、縛ったのは女子高生である。男は必死で抗議するも、しゃべれないのと、うまく身体が動かせないのとで、相手に伝わるはずもない。
「ねぇ、おじさん。放して欲しい?」
必死に頷く男。
「じゃあねぇ、」
そうして、少女は言葉を続ける。
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