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ζ( ― ζ「……………」
ピクリとも動かない。涙は流れるのを止め、安らかに瞼を閉じている。
だが、心臓は止まってはいなかった。
( ^Д^)「………誰だ…………お前………」
プギャーが降り下ろした大剣は、デレに当たる寸前である物に遮られた。そのある物は
月夜に輝く蒼い剣。その名は『蒼焔』。
まるで月のように丸く反った小剣の輝きは、静かに揺らめく。
その剣がプギャーの大剣を止めたのか。
否。
剣は一つにあらず。
湖のように静かに輝く、蒼焔とは対象に
もうひとつは、紅。
激しく揺らぐ焔。
力強く輝く太陽。
全てを燃やし、灰へと帰す小剣。その名は『緋業』。
二本の対剣は交差し、巨大な剣を挟み、止める。
( ω )「間に合ったお………」
挟んだ大剣を強く弾き飛ばす。
(; ^Д^)「うお!?」
弾いた力は相当強く、プギャーを体ごと屋上を囲むフェンスの一角へと吹き飛ばした。
( ω )「…………」
深々とフードを被り、マントのような物で体を被っている男は、デレを抱き抱え端へと移す。
( ω )「怖い思いさせたお………ゴメンお」
(# ^Д^)「てめぇ………ただで済むと思うなよ」
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