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「はぁ……く……」
胸の高鳴りを抑え、秋葉は水温を下げ、ボタンを押した。
冷たい水が秋葉の体を濡らしていく。
「はぁ、はぁ……はぁ……」
深呼吸をし、なんとか落ち着けると、秋葉はボタンを押してシャワーを止めた。
「兄さん……こんな時間にどこに行ったんですか……」
秋葉は兄を捜すため、家から出た。
「え?」
家から出て坂道を下っていると、地面が赤く染まっていた。
「兄……さん?」
赤く染まった地面は路地裏まで続いているようで、秋葉はその跡を辿ることにした。
「秋葉。どうしました?」
「メガネ……いきなり話しかけないでくれる?」
「冬美が心配していましたから、様子を見にきたんです」
秋葉はそう、と言って欠伸(あくび)をする。
「リーダーは何してる?」
「ナイトの帰りを待っています」
「そう……」
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