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「何ですか?野田さん」
真理亜は的を見据え、ピストルを構えたまま答えた。
「報告書書き終わりました」
「あたしのパソコンに送っておいてください」
撃った。
見事、ど真ん中である。
「あと…」
「まだ何か?」
「警視総監がお呼びです」
真理亜はピストルを下ろした。
「…岩槻警視総監が?」
「はい。時間が出来たらで良いそうです」
「分かりました」
真理亜は再びピストルを構えた。
「御苦労様」
そして撃ち、腰のポケットにおさめた。
的には、真ん中以外に穴は開いていなかった。
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