第一章 警視総監から直々に

3/19
前へ
/255ページ
次へ
「何ですか?野田さん」 真理亜は的を見据え、ピストルを構えたまま答えた。 「報告書書き終わりました」 「あたしのパソコンに送っておいてください」 撃った。 見事、ど真ん中である。 「あと…」 「まだ何か?」 「警視総監がお呼びです」 真理亜はピストルを下ろした。 「…岩槻警視総監が?」 「はい。時間が出来たらで良いそうです」 「分かりました」 真理亜は再びピストルを構えた。 「御苦労様」 そして撃ち、腰のポケットにおさめた。 的には、真ん中以外に穴は開いていなかった。
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5083人が本棚に入れています
本棚に追加