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向かい合って座り、他愛ない話をしながら食べる二人。
大和田は箸を止め、真理亜に訊ねた。
「随分と急いで食べるな。何かあるのか?」
「警視総監に呼び出されたの」
口をモゴモゴさせながら真理亜は答えた。
スプーンを片手に首を捻る。
「あたし今まで警視総監に会ったことないんだけど…何だろ」
「お前か!!」
真理亜を遮る程の声で、大和田は叫んだ。
真理亜は首を傾げた。
「何が?」
「いや、何でもない。こっちの話」
大和田はトレーを持って立ち上がった。
「もう行くの?」
真理亜の言葉に、大和田は意味深な笑みを浮かべた。
「あぁ。まぁ、また後で会うんだし」
真理亜の返事を待たずに、大和田は手を振りながらトレーを片付けに行った。
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