第一章 警視総監から直々に

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「江戸時代は刀を持った武士が町を歩いている時代だ。だから君に白羽の矢が立ったのだよ」 岩槻は真理亜を見て、ニヤリと笑った。 「射撃と武術が警察一と謳われる八木崎真理亜君にね」 やはり、真理亜の射撃や武術の実力は警視総監にも伝わっていたらしい。 「分かりました」 真理亜には拒否権は無く、拒否する理由も拒否する気も無い。 二つ返事で了承した真理亜に、岩槻は安堵の笑みを洩らした。 「じゃあ、今から大和田君の所へ行ってくれ」 真理亜は一礼すると、科学班の元へ向かった。
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