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目覚めたら、何故か暗い部屋……。
陽が落ちる時間が遅くなったとはいえ、この時間に電灯を点けていないこの部屋は、やたら暗くて、淋しく感じた……。
「……って、ここヤヨちゃんチじゃん」
……あれ?
私、何でココに居るんだろ……というか、来た記憶がないのに……。
晶も帰ってきてるみたいだし、眠い目を擦りながら下に降りることにした……。
「お、るうちゃん。おはよう」
玄関の扉を開けると、まずはヤヨちゃんが出迎えてくれた。
晶も、ちゃんと居た。
「……うん。ねえねえ、私いつヤヨちゃんチに行ったんだっけ……?」
「ああ、それね。アタシが部屋に連れてったの……お姫様抱っこして」
「へ?」
「あんまり可愛く寝てるからさ……アタシの部屋であんな事やこんな事を……」
バシーンッ!!
「痛っ!」
いつの間にかヤヨちゃんの背後に立っていた晶が、何処から持ってきたのか分からないけど……ハリセンでヤヨちゃんの頭を叩いた。
「……何をしてんだ、お前は」
「ヤだなぁ……冗談ですよ」
「お前が言うと冗談に聞こえないんだよ」
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