4人が本棚に入れています
本棚に追加
「うん、 ごめんね。 手伝うよ」
「もしかして、 お婆さんのこと思い出してた?」
結婚して、 幸せな筈なのに。
文句のつけようもないような、優しい旦那様が居るにも関わらず、 不意に押し寄せてくるこの不安は何なのだろう。
「えっ?」
「考え込むときに死んだお婆さんの写真眺める癖あるよね」
「……やだなぁー。 悩みなんてあるわけないじゃん! 考えすぎ考えすぎ!」
悠ちゃんを軽くパシパシと叩きながらごまかすわたし。 何でも見抜く出来たパートナーは、 逆に出来すぎていて時々窮屈になる。
最初のコメントを投稿しよう!