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寝て起きて餌食べて河原に行き、日が暮れたら帰る の繰り返しの毎日。
退屈な日々のように思えるがクロタにとっては十分それで満足なのだ。
しかしこんな猫でも極たまあにほかの猫から遊びの誘いがくる事がある。
誘われると言っても、クロタの事を知らない猫からだけしか誘われないのだ。
近所の猫や近所でなくてもクロタを知っている猫は、クロタの性格を知っているので決して誘う事をしなかった。
クロタを知っている猫が数十匹くらいならまだいいが近所だけではなく、その地域周辺、いや県内に知らない猫がいないくらいクロタを知っている猫は多く、
巷てはちょっとした有名猫になってしまっていた。
なのでクロタが他の猫から遊びを誘われる事はとてもまれなのである。
それでも「めんどくさい。」などとあっさり断ってしまう。
おかげでクロタに対する冷やかしも少なくない。
冷やかしと言ってもイタズラ猫や子供猫が悪口を言いに来るだけである。
他の猫逹は哀れみの目で見つめる者や面白がって見てるだけの者などである。
でもさすがクロタ、全て無視。
「めんどくさい」などの言葉すら言わないのだ。
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