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すると、犬はまるで俺の言った言葉の意味が分かったかのように唸るのをやめた。
でも、警戒は解いていない
賢い犬だ………。
いや、犬かどうかも解らない。
犬にしては、体が大きいような気もするし、犬というより狼に近いかも知れない。
しばらくじっと、見つめ合っていたが、突然犬は傷のせいか地面にドサリと倒れ込んだ。
「大丈夫か!?」
慌てて犬の側に膝を付き、傷の具合を見ようと手を伸ばす
「イタッッ!!」
犬のキバが手に突き刺さり、真っ赤な血がポタポタと地面に落ちた。
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