◆運命の出会い

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傷に薬を塗ってもらっていると、獣医の先生が、 「この犬は、君の飼い犬かい?」 「いえ、違います。 路地裏で傷付いていたのを見つけたので………。」 俺がそう言うと、先生はチラッと俺の傷に目を落とし 「その傷は、この犬にやられた傷だね……。 この犬、どうやら首輪もしてないし野良犬みたいだね。野良犬が危害を加えた場合、保健所に連絡しないといけないんだよ。病気とかの可能性もあるしね。」 「保健所………。 先生、そんなことしたらこの犬、処分されるんじゃ……!?」 俺が慌てて言うと、先生は少し悲しそうな顔で、 「そうだね……。 最悪、処分『俺、この犬飼います。ちゃんと面倒見ますんで、保健所には連絡しないで下さい。お願いします!」 先生が言い終わらない内に言葉が出ていた。
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