◆運命の出会い

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フラッと倒れそうになる体を気力で支え、 「先生………、 絶対に助からないんですか!?」 「内臓まで傷ついてるんだ……。 体の中がボロボロで今、生きていることが不思議なぐらいなんだよ。出来ることならこのまま苦しんで死ぬのを待つより、早く楽にしてあげた方がいい……。」 それは安楽死させるって事か? ダメだ! 絶対にダメだ! 「先生、俺、コイツ家に連れて帰るよ……。」 「でも…………。」 先生は何か言いかけたが、俺の目を見ると、 辛そうに微笑んで、 「車で送ってあげよう。」 「ありがとうございます。」 俺は頭を下げた……。
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