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獣医さんに送ってもらって家に着いた俺は、自分の部屋のベッドに犬をそっと寝かせた。
病院から、家につくまでの間、犬はピクリとも動く気配はない。
僅かに動く胸だけが、犬がまだ生きている証拠だった
死んだようにぐったりとした犬の前足にそっと、手を重ね、祈った。
頑張れ!
目を開けろ!
死ぬな!
俺の願いが届いたのか、
一瞬、犬が目を開けた。
その目は俺を確認し、直ぐに閉じてしまったが
俺にはわかった。
こいつはまだ、生きるのを諦めていない!
神様、どうかこいつを助けて下さい。
俺は必死に祈り続けた。
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